エンジニアになって2ヶ月強たったよ!

8月で、入社して2ヶ月でした。 エンジニアになった自分が何を考えているのか、気持ちの変遷を見返したくて毎月書こうと思ってたのに、気づいたら8月が終わろうとしています…

先月の「1ヶ月にたったよ」ブログを読んだら、「こんな気持ちだったのか〜」とか、「入社できて嬉しかったんだね私」、とか色々思い出しました。それと同時に、その当時は頭の中心にあったようなことも1ヶ月くらいですぐ忘れることに気づいたし、今の気持ちを残しておきたいなと強く思いました。先月より力の入ってない記事になってしまうけど、それでも書こう。

苦手なことが浮き彫りになった

2ヶ月目は、達成できないタスクと遭遇したり、問題解決へのアプローチ方法を見つけるのに時間がかかったり、思いつきで行動して結果的に意味のない作業をしていたりと、苦い経験が多かった気がします。そして、自分のやりたかったことが実は苦手なことかも…と気づいたり、とにかく力のなさを実感しました。

私はずっと、「エンジニアになったら、ユーザーが本当に求めている機能を作りたい!」とか言っているタイプの人だったんです。それはもう本当に本気で、「プロダクトの先にいるユーザーのために、役に立つことがしたい!」と思っていました。(いや、今もそう思ってるけど)

でも、そういう意味のある仕様を作るためには、ユーザーに対して想像力を働かせたり、体験の良し悪しを吟味したり、「この仕様、こうなったら便利かも!それともこっちかな?それとも…」ということを無限にあれこれ考える必要があって、それって単純に時間がかかるじゃないですか。しかも、もちろん考えたことが全て形になるわけではなく、「考えたけど、何も生み出さなかった時間」が生まれるじゃないですか。

2ヶ月強働いてみて、どうやら私は何も生み出していない時間を過ごすことに対して、異常な恐怖心を覚えてしまうことに気づきました。 「ユーザーのために仕様を考えたり、プロダクトに貢献したい!」と思って会社に入ったのに、「この仕様について考えても無駄になるかもしれない」とか、「やってみたけど実現しないかもしれない」とか、『かけた時間に見合った結果が出ないかもしれない、不確実な時間を過ごす』ことがとても苦手なのです。

それは確実に、大学の頃から受けてきた看護教育、ないしは看護師をしていたせいだと思っていて。 特に病院で働いていた時は、常に患者さんの容体とオペの流れで優先順位を考えて、自分の行動の十手以上先まで読んで、動きの導線まで考えないといけない世界にいました。

例でいうと、目的地に行くついでに物品庫を通るから、そこで次のオペで使う道具も持ってきておこう、そのついでに隣の部屋の先輩ナースに声をかけてオペの終了時間を聞いておいて、その後でこれをして、ついでにあれをして、そのついでにあの人に声をかけて、、、みたいな思考回路で過ごしていました。(うまく例えが書けなかった…)

単純に、1秒も無駄にするなって言われてきました。飛んできた球はとにかく早く打ち返せ、飛んでくるかもしれない球も予測しろ!みたいな。そして、それが正しいと思って生きてきました。 しかしものづくりにおいては、今までの自分の考え方は変えなくてはいけないのかもしれない、と気付いてしまいました。

やってみたけどうまくいかなかったとか、チャレンジしたけど他のアプローチの方が良かったとか、ものづくりをする時には『トライしたのに何も生み出せなかった時間』とたくさん向き合う必要があるのだと思います。飛んできた球をすぐ打ち返すのではなく、一旦キャッチして、いろんなことを考慮して正しい方向に投げ返さなくちゃいけない。しかし、自分の一部と化してしまった「時間を無駄にするな!どんどん打ち返せ!」という考え方を突然変えることができず…。

じっくり考える必要があるタスクでも、「早く作業を進めなきゃ」「毎日成果を出さなきゃ」ということを優先してしまいがちなのです。大袈裟に書くと、やりたいことと自分の特性がマッチしていない気がしました。スピード重視で生きてきてしまったことが裏目に出るとは、という感じです。

プログラミングはめちゃくちゃ好きだし面白いけど、プロダクトとの向き合い方が下手というか未熟なんだろうな。うまくなれる日が来るのかな。と思っています。

良かったこと

成長したかも!!と勝手に思っていることも書いておきます。

少しずつ会社の一員、チームの一員になれている感もあって、開発してるプロダクトのミーティングでも、ちょっとずつ質問したり発言したりもできるようになりました。先月はついていくのに必死だし、緊張しているし、プロダクトのことも何もわかっていなくて「大丈夫です」しか言ってなかったので自分の中では大進歩…

ミーティングを短く!が弊社の決まり事ではあるんですが、フルリモートが故にミーティングはチームの人と話せる数少ない機会なので良い時間の過ごし方をしたいなと思っています。

先輩の提案でチームメンバーとプロダクトマネジメントの本を題材に読書会をし始めたのもありがたいことの一つです。普段のミーティングでは話してこなかったような話題が出たり、先輩がどういう気持ちでプロダクトを見ているか知れて、そこでまた自分の未熟さに気づいたりしています(良かった話のはずなのに、またもや己の未熟さに気づく…)

プログラミングだけじゃなくてプロダクトと向き合う力をつける、というのが今の私の目標かなと思います。もちろんプログラミングの方も成長しないといけないんだけど。

色々思うこと

時間の過ごし方だとか、プロダクトの向き合い方だとか、色々と自分の課題はありますが、苦手でもそれなりにやってみるしかないと思っているのが一番の気持ちです。

これだけ書いておいて思ったんですが、そもそも私、機敏なタイプじゃなかったんですよね。のんびり色んなことを考えるのが好きだったし、動きもゆっくりだった気が…。初めて大学生になってからバイトした時なんて「もっとサクサク動け!」とか言われていた気がする。それが数年でこういう考え方になっているわけだから、人って全然変わるんだな。これからまた数年かけて変わっていく自分を楽しむとしよう…